第四回: TAMAYO (TAITO ZUNTATA) - CRACKING!

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久々の更新

ノンデザイナーズ・デザインブックを読んでいろいろと感化されたので改装してみました!とりあえず「整列」と「近接」の要素を重視してみたのですが、どうでしょう。まだちょっとゴチャゴチャしている感があるのですが、そこらへんはこれからの課題ということで。

そんなわけで、改装第一号の記事は長らく更新されなかったオススメカテゴリを。今までは音楽のみだったものを本でも映画でもなんでもオススメしてしまおう!と思い、「music」から「recommend」へと変えてみました。といっても今回はまた音楽のオススメだったりするのですが、まあそのうちに!というわけで今回は、第二回でも紹介した ZUNTATA のTAMAYOによる名作、レイフォースのアレンジアルバム「RAYFORCE RUBBING BEAT」の5曲目「CRACKING!」をオススメします。

アルバムについて・その1

なんだか複雑な言い回しになってしまいましたが、この RAYFORCE RUBBING BEAT というアルバム、要はTAMAYO自身によるセルフアレンジアルバムです。といっても、レイストームやレイクライシスのようにオリジナルのすぐ後に作られたわけではなく、時期としてはレイストーム (1996年) とレイクライシス (1998年) の間に作られたものになります。そのためか、オリジナルのレイフォースとはだいぶ音楽性が違い、原曲のファンにはあまりウケが良くないようです。正直な話、実際に聴いてみるまではそれほど良くないのかな?と思っていましたが、聴いてみると「あの曲がこんなになってしまうのか!」という感動がありました。レイストームのアレンジアルバムである「RAYSTORM NEU TANZ MIX」はゲームに収録される前提からか無難な感じのアレンジに留まっていますが、RAYFORCE RUBBING BEAT は主旋律などのメロディーこそ同じものの、曲はだいぶ変わっています。それが原曲のファンに嫌われる理由だろうけど、個人的には大好きなアルバムの一つですね。

そろそろ本題に入る

さて、CRACKING! という曲ですが、原曲はレイフォースの中でも特にテクノ色の強い曲で、印象的なバッキング・ピアノに加えてシンセリードが美しいメロディを奏でるといった感じの曲です。4面のBGMということで、敵の攻撃と共にだいぶ激しさが増しています。一方のアレンジ版はノリのよかったテンポがだいぶ落とされ、全体的に地味なこのアルバムの中でもかなり地味な方だと思います。そのため、アルバムを持っている人でもあまり印象に残ってないのではないでしょうか。しかし、だいぶ遅めなテンポ、自分が主役とばかりに自己主張しまくるベース、そして曲の終盤に突然乱入するサックスの調和がとてもいい感じなのです。特に最後のサックスパートがとてもカッコ良く、その後すぐにフェードアウトしてしまうのが惜しい。そしてこの曲には、つい体が動いてしまう何かがあると思います。グルーブとでもいうか、とにかくリズムを刻みたくてしょうがなくなる感じ。一度クラブなどで大音量で聴いてみたいですね。おそらくこの曲を流す人は誰もいないだろうけど (それほど地味なのです)。

アルバムについて・その2

さっきも言ったように、このアルバムは原曲のファンを中心にとても評価が低いです。確かにレイフォースやレイストームのような音楽を期待しているとズッコケるのは事実です。しかし、このアルバムを「レイストームからレイクライシスへと繋ぐ掛け橋」と考えるとだいぶ違うのではないでしょうか。レイストームからいきなりレイクライシスを聴いた人はまったく違う音楽性にビックリすると思います。が、レイストーム、RAYSTORM NEU TANZ MIX、RAYFORCE RUBBING BEAT、10cm四方の青空、そしてレイクライシスと続けて聴いていくと、なんとなく大きな「流れ」のようなものを感じませんか?余談ですが、その「流れ」は raycrisis rayons de l'Air、そしてラクガキ王国へと続いていきます。中には入手困難なものもありますが、興味を持ってくれた方には是非とも聴いていただきたいですね。

ちなみに、このアルバムを買いたい!と思ったら Amazon よりも MUSIC DOOR のほうが確実に手に入れられると思います。残りわずかなようなので、欲しい方はお早めにどうぞ!と、まるで宣伝みたいになったところで今回はおしまい。

おまけ・・・クリエイターズファイルの今回 (176回) のゲストはなんとTAMAYO!ファンの人は必見。