どうでもいい導入部
本家の方がバンバン更新されてるのにパクった側としては対抗せずにはいられないな!と。で、何の曲にしようかなーと考えたところ、前回のMind Killerの紹介で「実はとこなつはテクノを普段から聴きまくるテクノ好き」という間違った印象を与えてしまったのではないかな!と思い、ゲームミュージックから行ってみようと思います!!(余談・・・70~80年代洋楽をメインに聴いていた中学時代、同級生になぜか「お前はクラシックばかり聴いていそうな気がする」と言われたことが。ちなみにクラシックは全く聴きません)
で、最近巷ではAC5というゲームが出たばかりで話題になっているようで、んじゃ飛行機繋がりでって事でタイトーの名作中の名作STG、「レイフォース」からステージ2のBGM、「G」を取り上げてみたいと思います(いや全然繋がってないけど。どうでもいいけどACって書くとAce CombatなのかArmored Coreなのかわからないよねとか言ったら両方のファンに葱されるのかな!?)。追記・・・ACE5と書くのが正しいらしい(笑)ナムコさんごめんなさい。
レイフォースとは
知らない方も多いと思うので簡単に説明でも。「レイフォース」は後に大ヒットとなる「レイストーム」の前身といえるゲームで、レイシリーズの元祖といえるゲームです。1994年にタイトーから発売、大ヒットになったのかはよく知りませんが、今でもゲーセンでよく見かけるところをみるとこのゲームもかなりのヒットをしたのではないかと(当時を知らないので・・・ゴメンナサイ)。レイシリーズでおなじみのロックオン・レーザーはこの時点でほぼ完成、ハイパーレーザーがなかったり、同じ高度の敵にはロックオンできなかったりと、細かい違いはありますが大体は同じです。敵の攻撃が激しい割にボムや1UPがないので (訂正・・・1UPはあります) なかなか厳しいSTGという印象ですが、それでもついクレジットを入れてしまうのには理由があります。確かにゲーム自体とても面白いのですが、何よりすごいのはその演出。F3という新基板によって実現可能になった半透明、ラスタスクロールによる擬似3D、ゲームを盛り上げるTAMAYOさんによるBGM、そして宇宙から始まり大気圏を通過し、地上から最終ステージの中核までノンストップで進むという演出が素晴らしいレベルで調和し、とにかくカッコイイのです。これはもう実際にプレイして体験してみるしかありません。
さて、ちょっと熱く語りすぎたところでそろそろ曲の方に入ろうかと(笑)
G
この曲の流れるステージ2は、全7ステージあるレイフォースのステージの中でも突出した出来を誇るステージです。まず曲は静かな電子音から始まり、軽快なドラムが入った後にベース音。そして美しい旋律と共に曲が展開していくわけですが、特に素晴らしいのが中盤の静かになる部分。電子音とシンセのメロディーからストリングスが入ってラストへと盛り上がっていく感覚は何とも言えないものがあります。この部分はゲーム画面と同期していて、何らかの通信音声が入った後に味方艦隊が敵艦隊によって全滅する、というシーンがBGMの盛り上がりもあって涙腺を刺激するというか、とにかくレイフォースの悲壮感を最大限に表現したシーンだと思います。このステージを見た瞬間、レイフォースの魅力に取り付かれて離れられなくなりました。
ちなみに、レイフォースは基板バージョンとサントラバージョンで音がだいぶ違い、一部のファンにはサントラは親の仇のように扱われていますが、個人的にはサントラバージョンの方が長く触れているのもあって好きだったりします。ちょっと音がまとまりすぎているかな、という印象はありますが、とにかく名曲ぞろいなのであまり気になりません。まだアマゾンで入手可能なようなので、買おうか悩んでいる方(いまさらいるのだろうか・笑)にはオススメです。
余談:ストーリーについて
実はレイフォースってとても暗いストーリーなんですよ。まぁ当時のタイトーSTGは全体的に暗いのですが(笑)、レイフォースはその中でも格別です。大雑把に説明すると、人類の更なる飛躍と発展のために作られたマザー・コンピュータ「Con-Human」がとある事から反乱を起こして人類を虐殺し始めるわけですね(ここらへんの描写は続編・レイクライシスに詳しいです)。人類は一時地下に潜り込むわけですが、多大な犠牲を払い制空権を一時奪還、その隙に乗じて宇宙へと脱出します。しかし、地球で育った人間たちは地球を忘れる事ができず、地球を「Con-Human」の手から取り戻そうと「オペレーション・メテオ」と呼ばれる作戦を決行します。しかしこれは失敗に終わり、艦隊の70%をも失うという大きな損害を被ります。そして次に発動されるのが「オペレーション・レイフォース(つまりこのゲーム)」なわけですが、この作戦の内容は凄惨なものでした。残った艦隊全てを地球軌道上へ送り、敵艦隊の注意をそちらにそらした後に高機動・高性能な小型機が地球へ降下、「Con-Human」を破壊するというものです。その結果、自機の地球降下の代償に支払われたものはステージ2で見たように味方艦隊の全滅。そして「Con-Human」の撃破は地球の破壊を意味するもの・・・そう、レイフォースは勝っても負けても救われないゲームなのです。バッドエンド自体はよく使われる手法ですが、このゲームほど悲惨なバッドエンドは今まで見たことがありません。このストーリーに素晴らしい演出、そしてどこか影のあるBGMも手伝って、レイフォースは「名作」と呼ばれるSTGになったのだと思います。
ちなみにこれも余談ですが、レイフォースはセガサターンとWindowsに「レイヤーセクション」というタイトルで移植されましたが、どちらも酷い移植なので手を出さないのが賢明です(笑)