先日、新狭山まで足を伸ばした折に購入したアインハンダー (公式サイト消滅中)。スクウェアから発売されているのに、すごくマイナーということからクソゲー覚悟だったけれど、これがものすごく面白い。というわけで、現在大ハマリ中のこのソフトについてだらだらと書いていこうと思います。
ゲームとしては超がつくほどの覚えゲータイプのシューティング。ボスの攻撃とか、もう形態ごとに覚えていかないとまともに戦えない有様なので、これはダメな人にはとことんダメなんだろうなあ、という印象。スクウェアという超有名メーカーから出ているのに、この間口の狭さはすごい。当時、スクウェアという名前だけで購入してすぐに売ってしまった人がどれだけいるのだろうか、と考えるとちょっと悲しくもあったり。
まあ覚えゲーの宿命というか、覚えるまでは少しつらいです。でもこのゲームがすごいのは、そんな作業も楽しいと感じさせてくれるところ。つらいけれども楽しい。飽きさせないスムーズな展開もよくできているし、さらに慣れてきて難所を突破した時の爽快感はこの手のゲームならでは。辛口なのだけれども無理じゃない・・・っていうバランスが絶妙なのかな。さらに特定の行動で得られるシークレット・ボーナスもあるので、根性のある方は自分で探してみるのもいいかも。ステージ1の分岐やステージ4の原子炉爆破など、シークレット・ボーナスをとらなければ見られない演出は必見。・・・ちなみに軟弱な自分は攻略サイトのお世話に (苦笑)。
ヴィジュアル面での演出は特に目立つようなものではないのだけれど、かといってかっこ悪いわけでもないです。大技で目を引くよりも、細かい部分でおっと言わせる感じとでもいうか。わかりづらいですね。まあ、1997年ということを考えれば十二分の出来だと思います。あ、でもラスボス戦だけはぶっとぶかもしれない。敢えてネタバレはしないので、これだけは是非とも自分で見てほしいです。
また、ストーリーはとにかく熱い。人の命をなんとも思わないマザー・コンピュータからの指令を受け、一切の救援なく戦いつづけなければいけない自分。政府は地球を取り戻すための聖戦と言いながら、取り戻すべき地球は既にそこにはなくて。そして最大の敵を破壊した時、目の前に現れるのは自軍の最新兵器群、さらに通達される最後の指令・・・。これらのストーリーがノンストップで展開していくので、否応なしにテンションが上がっていきます。
音楽の出来も素晴らしいですね。疾走感のある曲、重厚感のある曲、落ち着いた雰囲気の曲など色々と揃っています。特にボス戦2曲がカッコイイ。聴いていて気分が盛り上がるような曲ばかりで、まさにこのゲームにピッタリです。サントラも出ているのですが、既に廃盤となっていて市場価格はやや高騰中・・・。ブックオフあたりに奇跡的に入荷されるのを狙うしかないのか!?
ただ欠点を上げるとすれば、これは家庭用シューティングの必然かもしれないけれど、ちょっと長いところ。R・TYPE DELTA やグラディウスVなどにも言えるけれど、「ちょっとやってみようかな」というよりも「さあやるぞっ」と気合を入れないとプレイできないのが惜しい。とはいえ、先ほども言ったようにとにかく飽きさせない作りになっているので、始めてしまえば最後までプレイできるようになっています。さらに細かいところを見ていけばいくつか気になる部分もありますが、ゲーム自体が面白いのでさほど問題にはならないはず。
それにしてもいい買い物だった!できるならば、サントラの再販と続編をお願いします (笑)。