前にゲーモクさんの日記を読み漁っていた時、衝撃を受けたゲーム動画が二つあった。一つはメガ CD 版スターブレードの動画、そしてもう一つは鉄拳5のオマケのスターブレードの動画 (3月1日を参照) だ。
『スターブレード』については全く詳しくないので説明は割愛するが、とにかくこのゲームは見ているだけで『すごい』ということを感じさせる。どこか只者ではない予感を感じさせる出撃シーン。そして視界が開けた瞬間飛び込んでくる、シンプルなラインと面だけで構成されたキャラクタ。自動スクロールならではの、凝りに凝ったカメラワーク。縦横無尽に飛び回る敵、攻撃を受けて煙をあげる友軍の戦艦、まさに『宇宙戦争』という言葉がふさわしい光景。耳に飛び込んでくるのは BGM ではなく、数々の効果音と状況を伝える (?) オペレータの声。そして逃げる敵を追いかけて光速ワープ・・・。いや、この一連の流れに打ちのめされない人はいないでしょ、っていうくらいカッコイイ!こんなゲームが1991年に出ていたというのも衝撃的だ。
こうなると「スターブレードをプレイしたい!」と思うのが人情というもの。しかし、それだけのために鉄拳5を買うのもなんだし、とはいえいまさらゲームセンターで見るようなゲームではない。そうして「スターブレードやりてえ!」と思いを募らせていった僕が、ブックオフで見つけたプレイステーションの『スターブレードα』を即買いしたのは当然の成り行きといえるだろう (前フリ長いよ)!
というわけで、まっすぐに家へと帰り、喜び勇んでプレステ2にセットし、ゲームスタート。・・・しかし、何かがおかしい。いや、何がおかしいのかはすぐにわかった。しかし、僕自身がそれを認めるのを拒否している。認めたくない。血の気がサーッと引いていくのがわかる。これは違う!これは僕のやりたかった『スターブレード』ではない!
そう、一度でも『スターブレードα』をプレイしたことのある人ならすぐにわかっただろうが、なんと背景がリアルタイムレンダではなくプリレンダのムービーなのである。こんなことを書くと、「でもお前が衝撃を受けたっていったメガ CD 版だって背景はムービーじゃん」と言われるかもしれない。しかし、これはメガ CD ではない。プレイステーションのソフトだ。メガ CD ではさすがに無理だっただろうが、プレイステーションならなんとかリアルタイムレンダを実現できているだろうと思ってもおかしくはないんじゃないか?追加された『テクスチャモード』とやらは、余ったパワーを有効に活用しているということなんじゃないか!?・・・と思いこんでしまったのが明らかに今回の敗因だ。そして、どんな理由があったのかは知る由もないが、これは紛れもなくプリレンダのムービーなのだ。
スタートして早々気分が萎える。それでもせっかく買ってきたのだからと、コンティニューしまくってラストまでクリア。うーん、なんだろう、このモヤモヤとした気持ちは・・・。この気持ちを払拭するには、鉄拳5を買ってきてスターブレードを出現させるしかないような気がする。しかしそれはなあ。格ゲーなんて全然やらないのに、ましてや 3D とは・・・。ゲーム自体も決して安くはないし。せめてベスト版では最初から解禁!とかだったら購入意欲 300% アップなんだけど。無理か!
案の定、『スターブレードα』で検索してみればスターブレードファンの嘆きがいくつもヒットする。そりゃそうだよなあ。鉄拳5のものはもちろん、同じ背景がムービーのメガ CD 版ですら見ているだけで興奮したというのに、このゲームはプレイしていても全く興奮しないもん。また、ゲーム中は全く気づかなかったが、数多くある嘆きによると、どうやら照準の性能がかなり悪いらしい。そういえば、敵に攻撃が全然当たらずに、また敵の攻撃を迎撃できずに一方的に攻撃をくらいまくったなあ。そういうゲームなのかと思ったけど、どうやら違うらしい。よかった・・・のか?
一つだけよかったところを挙げるとすれば、『Rez』がスターブレードに影響を受けまくっているということを確認できたこと。いや、だからどうしたって話なんだけど・・・。あー、この際スターブレードだけ『オレたちゲーセン族』あたりで出たりしないかな。・・・するわけないか。
コメント (2)